お中元やお歳暮など、日本では季節の節目節目に日ごろお世話になっている人に対して贈り物をするという風習があります。では、お歳暮で品物を贈るという行為はいつ頃から行われるようになったのでしょうか。そのルーツは中国にあるとされ、中国では1月と7月、10月を特別祝う日と定め神様にお供え物を贈るという風習があります。それが日本にも伝わり、同じような行為をが行われるようになったのが室町時代だと言われています。
現代のように親しい人やお世話になった人に贈り物をするようになったのは、江戸時代に入ってからのことです。江戸時代には対外戦争や大きな内戦も多くは無く、比較的な時代でした。平和ということもあり廻船や商業の発達などにより物資の流通が盛んに行われ、様々な品物が各地に運ばれていきました。それが現在のお歳暮へとつながっていくのです。
お歳暮を贈るといっても、抑えておくべきマナーがあります。せっかく素晴らしい品物を選んでも、マナー違反をしてしまっては受け取る側も気持ちの良い物ではありません。まず、贈る時期についてです。年末のせわしなさを考慮し、一般的には12月20日までに届くように手配をするのが良いです。
また、のし紙にも注意しなければなりません。紅白の5本で蝶結びのデザインを選びます。表にはお歳暮と記入しその下辺りに自分の名前を小さめに書くのがマナーです。さらに、挨拶状を添えると、自分の近況を知らせることもできるため行うと良いです。